会社概要

「ここに頼んだら何かおもしろそう」。その期待に応えたい一心で、私たちは日々、ものづくりに向き合ってきました。技術を磨き、ひとてまを惜しまない姿勢で生み出した製品は評価をいただき、いまではグローバルに活動を展開しています。これまで培った技術を活かし、自動車用金型を中心としつつ、ゴルフクラブや馬具、医療機器の設計・製作など新たな挑戦にも踏み出しています。

出発点は1971年（昭和46年）。創業者・迫田満志が個人経営として始めた小さな工場でした。「エムエス製作所」という名には、創業者の頭文字と“ものづくりで夢をカタチづくる”という想いが込められています。その志を受け継いだ先代は仲間とともに事業を拡大。ベンチャースピリットとぬくもりある社風を保ちながら、私たちは世界5カ国に拠点を置く企業へ成長しました。主役はいつの時代も、現場で汗をかく一人ひとりのスタッフです。人材育成を企業経営の中心に据え、今では現代の名工を2名、愛知の名工を11名輩出する技術集団へと育て上げました。

時代は大きく変化し、多様な人材が活躍する舞台はさらに広がっています。私たちは考えました――― “個人の名からチームの名へ”。2023年、社名変更プロジェクトを立ち上げ、社内外の声に耳を傾けました。多くの方に親しまれてきた「エムエス（MS）」のアイデンティティは受け継ぎながら、だれにでもわかりやすく、前向きで、世界でも通じる名へ。そうして選んだ新社名が「Make Start」です。「一歩踏み出す」「常に新しくはじめる」「ゼロから創る」という決意を、この名に込めました。

パーパスは――― 創造の歩みをとめず、ひとてまかけて、世界の人々と幸せをカタチづくる。

ここでいう「創造の歩み」とは、企画の一考、図面の一行、加工の一工夫、検査の一確認といった小さな改良を積み重ね続ける一人ひとりの姿勢です。「ひとてま」は「ヒトてま」であり、人と人とが思いやること、つまり効率だけでは届かない価値を生み出すための一歩。企画・設計・加工・検査・量産・保守・再生の一連で価値を上乗せし、お客様や使い手、地域の人々の「うれしい」を具体的にカタチづくります。

めざす姿は、世界一の創造力で幸せをカタチに。
あらたな一歩で次の社会に貢献。
ひとてまかけて未来に残る仕事をすること。

世界一の創造力とは、発想×技術×現場力で「できない」を「できた」に変え続ける力です。あらたな一歩は、環境や医療・暮らしの安心、安全、人材育成といった社会課題への挑戦を意味します。未来に残る仕事とは、一人ひとりが自信を持ち、信頼できる品質と誠実なプロセスによって、10年後も誇れる成果を積み上げることです。Make Startとしてのこれからは、祖業の金型のプロ集団であり続けると同時に、産業の枠を超えて社会や地域、地球環境にも寄り添うものづくりを中心とした事業に広げていきます。経済の大きさだけでなく、社会と文化の豊かさを重んじ、「ビッグ」よりも「グッド」な会社へ。人と人とのつながりを大切に、私たちらしい発想力と技術力で挑戦を続け、みんなが幸せになる未来を、確かなカタチにしていきます。